今日は、お宮参りで使われる
「掛け着」について調べてみました。
いろんな柄や模様が描かれている掛け着。
それぞれに意味がある事を
ご存知でしょうか。
「なんとなく意味がありそう…」といった段階から、
「この子にはこんな風に育ってほしいな」と
願いを込めて柄を選べるように、
よろしければご覧下さい。
【掛け着とは】
赤ちゃんにとっての晴れ着です。
昔、赤ちゃんがまだ長く生きることが
できなかった時代。
医療が発達していなかったので、
病気や飢餓で長く生きられない
赤ちゃんはたくさんいました。
赤ちゃんが1ヶ月ほど生きられた時には、
氏神様の神社にお参りして、
村の一員として認めてもらう事を
お宮参りといい、
その時に着ていく着物が、
掛け着というわけです。
![](https://www.kotori-photo.com/wp-content/uploads/2020/04/20190726-135-e1587260899646.jpg)
赤ちゃんの健やかな成長を
願う為、いろんな縁起物が
刺繍されています。
ことりのスタジオにある
掛け着の柄で、
少しご説明していきたいと思います。
【男の子編】
![お宮参り掛着_男青紫](https://www.kotori-photo.com/wp-content/uploads/2017/08/c0576a4e044535a5d472e2dc6f61c873-300x300.png)
「兜」
大事な頭を守る兜は、
邪気や災厄から身を守る意味があり、
武将が身につけることから、
権力や地位の象徴です。
袖に描かれている、
打ち出の小槌や軍配団扇も、
縁起物や武将が持つものです。
![お宮参り掛着_男紺](https://www.kotori-photo.com/wp-content/uploads/2017/08/d0c42cf71288d4cd6b612d6bc41bb6fa-300x300.png)
【鷹】
鋭い眼光と尖った爪、
空高く飛び上がる鷹は、
「本質を見極める」
「掴んだ幸運を離さない」
といった意味があります。
昔、高貴な人物が好んでいた、
「鷹狩り」も、権威の象徴でした。
この着物にも、打ち出の小槌や、
扇子、軍配団扇があります。
![お宮参り掛着_男黒](https://www.kotori-photo.com/wp-content/uploads/2017/08/07557dc7162217cf0eafda79e8914f40-300x300.png)
【御所車】
こちらの掛け着は、
メインの柄は鷹ですが、
鷹の少し下に【御所車】が見えます。
貴族の乗り物だったものです。
お金持ちになれますようにという意味が
込められているかもしれません。
打出の小槌と、
所々に「松」の絵が見えます。
松の緑色は、「常盤色」(ときわいろ)といい、
文字の表す通り、縁起物です。
長寿や子孫繁栄を意味するそうです。
【写真はないけど他にもあるよ】
「龍」
古代中国では全ての生き物の祖先とされる龍。
辰年生まれの男の子の縁起物です。
「矢」
兜や軍配団扇と同じく、
武将が持つもの一つです。
「破魔矢」という矢があるように、
邪気を払うお守りの意味もあります。
「束ね熨斗」
水引と一緒に飾られる、熨斗。
元は神仏に供え物をする時に使われ、
贈答品にも使われるようになりました。
たくさんの人からの祝福を意味します。
いかがでしたか?
鷹や兜、龍はなんとなくイメージが
付きますが、その他の細かいものにも、
意味が込められていました。
次回は女の子編をお届けします。