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知っていますか?掛け着の柄の意味

知っていますか?掛け着の柄の意味

暑いくらいの日が続いていますが、

皆さん、体調大丈夫ですか?

熱中症も気を付けなくてはいけませんね。

 

今日は、お宮参りで使われる

「掛け着」について調べてみました。

いろんな柄や模様が描かれている掛け着。

それぞれに意味がある事を

ご存知でしょうか。

「なんとなく意味がありそう…」といった段階から、

「この子にはこんな風に育ってほしいな」と

願いを込めて柄を選べるように、

よろしければご覧下さい。

 

 

【掛け着とは】

赤ちゃんの晴れ着です。

昔、赤ちゃんがまだ長く生きることが

できなかった時代。

悪霊に赤ちゃんが見つからないように、

襤褸(ぼろ)を着せたり、

変わった幼名をつけて、

赤ちゃんを守っていました。

(栄養状態も乏しく、

医療も発達していなかったので、

悪いことは悪霊の仕業だった時代)

 

赤ちゃんが1ヶ月ほど生きられた時には、

氏神様の神社にお参りして、

村の一員として認めてもらう事を

お宮参りといい、

その時に着ていく着物が、

掛け着というわけです。

20190726___135

赤ちゃんの健やかな成長を

願う為、いろんな縁起物が

施されています。

 

ことりのスタジオにある

掛け着の柄で、

解説していきたいと思います。

 

【男の子編】

お宮参り掛着_男青紫

「兜」

大事な頭を守る兜は、

邪気や災厄から身を守る意味があり、

武将が身につけることから、

権力や地位の象徴です。

袖に描かれている、

打ち出の小槌や軍配団扇も、

縁起物や武将が持つものです。

 

裾の方に描かれている「宝船」の絵がありますね。

悪い夢を流す「夢祓えの船」が起源と言われています。

昔はお金と同等の価値があった

米俵や金銀、宝石が積まれています。

(右肩から川の流れのような模様があり、

それを宝船が登っているようにも見えるので、

「困難にも立ち向かう」ような意味もあるかもしれません)

 

お宮参り掛着_男紺

【鷹】

鋭い眼光と尖った爪、

空高く飛び上がる鷹は、

「本質を見極める」

「掴んだ幸運を離さない」

といった意味があります。

昔、高貴な人物が好んでいた、

「鷹狩り」も、権威の象徴でした。

 

この着物にも、打ち出の小槌や、

扇子、軍配団扇があります。

(ブログの画像は画質が

あまり良くないので、

見えにくいかもしれません。

すみません)

 

袖や裾の部分に、

「波」の絵があるので、

「荒波をも越える強い子に」という

意味もあるかもしれません。

 

お宮参り掛着_男黒

【御所車】

メインの柄は鷹ですが、

鷹の少し下に【御所車】が見えます。

貴族の乗り物だったものです。

お金持ちになれますようにという意味でしょうか。

この着物にも、打出の小槌と、

所々に「松」の絵が見えます。

松の緑色は、「常盤色」(ときわいろ)といい、

文字の表す通り、縁起物です。

長寿や子孫繁栄を意味するそうです。

松の他にも、亀甲文様も見えます。

亀の甲羅にある、六角形の模様を型どったもので、

亀は万年と言われるように、

吉祥の象徴であり、長く用いられてきた文様です。

出雲大社の神紋にも用いられていることから、

良縁の文様と見られています。

 

【写真はないけど他にもあるよ】

「龍」

古代中国では全ての生き物の祖先とされる龍。

辰年生まれの男の子の縁起物です。

「矢」

兜や軍配団扇と同じく、

武将が持つもの一つです。

「破魔矢」という矢があるように、

邪気を払うお守りの意味もあります。

「束ね熨斗」

水引と一緒に飾られる、熨斗。

元は神仏に供え物をする時に使われ、

贈答品にも使われるようになりました。

たくさんの人からの祝福を意味します。

 

いかがでしたか?

鷹や兜、龍はなんとなくイメージが

付きますが、その他の細かいものにも、

意味が込められていました。

次回は女の子編をお届けします。

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